私宛
わたしあて異読 わたくしあて
名詞-の形容詞名詞
標準
addressed to me
文例 · 用例
峠の頂上から、バスで三十分程ゆられて峠の麓、河口湖畔の、河口村といふ文字通りの寒村にたどり着くのであるが、その河口村の郵便局に、私宛の郵便物が留め置かれて、私は三日に一度くらゐの割で、その郵便物を受け取りに出かけなければならない。
— 太宰治 『富嶽百景』 青空文庫
今出てきたばかりの投宿先の印が入った便箋で、宿の主人から私宛になっていた。
— THE FINAL PROBLEM 『最後の事件』 青空文庫
開いてみて、それが手帳から破った三頁分の手紙で、私宛になっていると気づいた。
— THE FINAL PROBLEM 『最後の事件』 青空文庫
私は、町の家に来てゐる私宛の手紙を渡されたので、若い友達が、すつかりはしやいでハモニカを吹いたり、蓄音機をかけて踊りはじめたりしてゐる傍らで読みました。
— 牧野信一 『ランプの便り』 青空文庫
お光さんのことを口にした時、酒場の人に思ひ出されて、其処の気附で来てゐる私宛の署名のない手紙を渡された。
— 牧野信一 『日本橋』 青空文庫
『アノ私宛の手紙でも参つてゐませんでせうか?
— 石川啄木 『鳥影』 青空文庫
『あの私宛の手紙でも參つてゐませんでせうか?
— 石川啄木 『鳥影』 青空文庫
それであなたは広島から出発する時に、何時の汽車に乗るかを、ちょっとめんどうながら、三次町宗藤嚢次郎内私宛に電報を打って下さい。
— 倉田百三 『青春の息の痕』 青空文庫