卵型
たまごがた
名詞
標準
文例 · 用例
まん中を高く致しまして、お顔全体が温柔しい卵型に見えますように……まわりは極く短かく、東京の学生さん風に……」「そうそう。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
まず……大体の顔の形は拉甸系統のふくらみを持った卵型でありますが、眉と、睫毛が、絵筆で描いたように濃く長くて、眼の縁の隈がドコとなく青ずんで見えまするところは、何といってもアイヌ式であります。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
真赤な血のような色をした下着に、薄い、真黒い上服をピッタリと着込んで、丸い乳と卵型のお尻をタマラナイ流線型にパチパチと膨らましている。
— 夢野久作 『超人鬚野博士』 青空文庫
蒙古の豪族とも思われる五人の伴を連れた老人は、卵型をした美貌を持った妙齢の支那美人を側へ引き寄せ仲よく菓子を食べている。
— 国枝史郎 『沙漠の古都』 青空文庫
その卵型茶色の小心律気な老年に近い顔には、能面のように凝固した表情があらわれた。
— 宮本百合子 『播州平野』 青空文庫
彼は多数の非常に小さい卵型のアニマルキュール(小動物)の居ることを見たが、水にこれらが生きるのに必要な有機物質を含む追加的な証明が無いかぎり重要性は無いとのことであった。
— ON THE MODE OF COMMUNICATION OF CHOLERA (1854) 『コレラの伝染様式について』 青空文庫
」 ソーンダイクが黄色い粉を蓋以外の部分にふりかけて吹きはらうと、またたくさんの卵型の指紋があらわれた。
— A CASE OF PREMEDITATION 『予謀殺人』 青空文庫
やがて二つの名刺の上に、二つの卵型ができたが、まだ一つ二つの隙間は残っているのに、手元に残る破片は、あまり小さくてどれがどれだか分らないので、その隙間を埋めることはできなかった。
— THE CASE OF OSCAR BRODSKI 『オスカー・ブロズキー事件』 青空文庫