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中間小説

ちゅうかんしょうせつ
名詞
1
標準
middle-brow novel
文例 · 用例
)          二 前年までの肉体文学は、よりひろい風俗文学、中間小説とよばれる読もの小説の氾濫に合流した。
宮本百合子 五〇年代の文学とそこにある問題 青空文庫
ところで、注目されることは、いわゆる風俗文学の作者たち、中間小説と称するよみものがかけないものは文学上の半人足であるとするような作家たち自身が、他の半面では、いわゆる純文学とよばれて来た本当の文学に恋着を示している点である。
宮本百合子 五〇年代の文学とそこにある問題 青空文庫
中間小説が、社会小説であり得ないこの派の作家たちの本質に立って。
宮本百合子 五〇年代の文学とそこにある問題 青空文庫
戦前、ヴァレリーの「ドガに就て」を訳して、名訳といわれた吉田健一という名を思いおこすと、こんにちの「英国の文学」だの、父親の代弁として、ユーモアのないところに思想はなく、だから文学はないという風なくちのききかたも、何となく中間小説作家流の|本来の人生の姿を語っているようでもある。
宮本百合子 五〇年代の文学とそこにある問題 青空文庫
はためにみれば、そもそも文学をはずれて繁栄している中間小説と、私小説がひとしお煮つまって一種のエッセイ風の作品となっている尾崎一雄の文学とを同列に語ることさえ、謂わば荒っぽいセンスである。
宮本百合子 五〇年代の文学とそこにある問題 青空文庫
中間小説の作家が、その作品を希望しているような社会的な内容をもつ小説としてゆくためには、不自然なほど過重に性の興味をもりこんだ世相反映の創作方法とはちがった現実観察の角度と創作方法をもたなければならない。
宮本百合子 五〇年代の文学とそこにある問題 青空文庫
日本のジャーナリズム小説の大半を占めている風俗小説――中間小説とよばれている作品の作者たちは、戦後の日本のどっちを見てもバラック、ガタガタなあさましい世相を、これまでの私小説的手法ではうつしきれないと、そこからとび出た形として主張している。
宮本百合子 文学と生活 青空文庫
風俗小説、中間小説の題材とテーマが性に最大の重点をおき、その点にばかり拡大鏡をあてて人間関係を見た状態を、この童画の心理にひきくらべて考えると、その気狂いじみた性への執念はむしろおろかしく、物狂わしい非人間生活の図絵としかみえない。
宮本百合子 文学と生活 青空文庫
作例 · 標準
純文学と大衆文学の間に位置する**中間小説**は、幅広い読者層に支持されている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼の作品は、難解すぎず、かつ深みもあるため、まさに**中間小説**の代表作と言える。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
戦後の日本では、家庭や社会問題をテーマにした**中間小説**が多く書かれた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
ウィキペディア

中間小説(ちゅうかんしょうせつ)は、20世紀後半の日本の小説の分類で、純文学と大衆小説の中間的な作品。この層の作品を掲載する雑誌である、中間小説誌(ちゅうかんしょうせつし)という言葉でむしろ多く使われる。第二次世界大戦後の小説の大きな位置を占めるようになるが、大衆小説(娯楽小説)自体の地位の向上につれて、小説の分野を指す言葉として使われることは少なくなる。また個々の作家、作品については、歴史・時代小説、推理小説、恋愛小説、冒険小説などといった、娯楽小説の分類に従って呼ばれることが多く、中間小説とそれ以外の小説の厳密な区分けも存在しない。

出典: 中間小説 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0