滅絶
滅絶
名詞
標準
文例 · 用例
吉原が全焼した当時のことで、此天災を好機として吉原遊廓の滅絶論を唱へる人があつた。
— 平出修 『畜生道』 青空文庫
実に正義之人|者国之元気に御座候間、一人に而も戮せられ候へば、自ら元気を候へ者、性命も随而滅絶仕候。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
熊楠は帰朝後十二年紀州におり、ずいぶん少なからぬ私財を投じ、主として顕微鏡的の微細植物を集めしが、合祀のため現品が年々滅絶して生きたまま研究を続け得ず。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
「吾人は吉凶共に、天地万有の天朝の恢復を扶け、而て胡虜を滅絶する所の真の命令を待つ。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
反逆者は剣戟の下に滅び、而て其の種は滅絶せん。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
其れで若し彼等子女の目に触れて有害な物があれば其等を社会から滅絶させるか、社会の一都に閉込めて隔離するかの手段を取るのが宜しいと思ふ。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
足利時代はその終りに至るまで、ついに『源語』的趣味の滅絶を見なかったが、実隆のごときはこれに与って大いに力ある者であろう。
— 原勝郎 『東山時代における一縉紳の生活』 青空文庫
これ吾人の聴かん事を欲するところで、それならば天下は泰平で、吾人はこの世の生活を楽しむ事が出来るが、然らずんばこの世は生き甲斐なき永久の修羅場であって、ついには人類の滅絶が来るであろう。
— 大隈重信 『列強環視の中心に在る日本』 青空文庫