荷出し
にだし
名詞
標準
文例 · 用例
近々、北信州の田舎に出掛けて、杉材の仕入れにかゝりたかつたのだが、知人の資金関係が仲々うまくゆかなかつたし、木材の流筏が、山からの荷出しには、相当の困難だつたので、毎日のびのびになつてゐた。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
走って来る者、逃げる者、避難する者、荷出しする者、それを見物する弥次馬連!
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫
きのうは、六時頃起きて荷出しにガタガタしたから、何となしうんざりして思い切って成城までモンペとりに出かけました。
— 一九四五年(昭和二十年) 『獄中への手紙』 青空文庫
大体仁多、能義両郡山中の鉄は、一方は宍道を経、一方は飯梨川沿ひに運ばれ、安来港に集まつて、こゝから海路大阪へ荷出しされたものである。
— 田畑修一郎 『出雲鉄と安来節』 青空文庫
本文の「不浄」にも書いた通り、荷出しや下肥引きに村の人人が汗みずくになって、眼を悪くして重い車を引くのを気にして居た私共に、牛車は何と云ううれしい変化でしょう。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫