恵方
えほう異読 きっぽう
名詞多音語頻度ランク #35134 · 青空 23 例
標準
favourable direction
文例 · 用例
年内の御重宝九星売が、恵方の方へ突伏して、けたけたと堪らなそうに噴飯したれば、苦虫と呼ばれた歯磨屋が、うンふンと鼻で笑う。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
やがてその日も夕になれば主人は肩衣を掛け豆の入りたる升を持ち、先づ恵方に向きて豆を撒き、福は内鬼は外と呼ぶ。
— 正岡子規 『墨汁一滴』 青空文庫
かれらは元日の黎明に若水汲んで含嗽し、衣を改めて芝浦、愛宕山、九段、上野、待乳山などに初日の出を拝し、帰来屠蘇雑煮餅を祝うて、更に恵方詣をなす、亀戸天神、深川八幡、日枝神社、湯島天神、神田明神などはその主なるものである。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
北宋太宗の太平興国七年に、尚薬奉御王懐隠等に詔して、太平聖恵方一百巻を撰ばしめた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
太宗は自らこれに叙して、「朕尊居億兆之上、常以百姓為心、念五気之或乖、恐一物之失所、不尽生理、朕甚憫焉、所以親閲方書、俾令撰集、溥天之下、各保遐年、同我生民、躋於寿域、今編勒成一百巻、命曰太平聖恵方、仍令彫刻印版、※施華弟、凡爾生霊、宜知朕意」と云つてゐる。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
太平聖恵方の完本は、躋寿館に永正中の鈔本の覆写本があつた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
然るに此聖恵方の第一百巻に黄帝明堂鍼灸経が収めてあつた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
既にして人あつて古版|首行の「太平聖恵方」の五字を削り去り、単行本として市に上せた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
作例 · 標準
今年の恵方は南南東だから、その方向を向いて巻き寿司を食べよう。
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引っ越しをするなら、恵方にある物件を探すのがいいと母が言っていた。
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恵方を調べて、神棚をそちらに向けて置いた。
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