端倪すべからざる
たんげいすべからざる
表現形容詞-語幹
標準
inscrutable
文例 · 用例
修容正粛ほとんど端倪すべからざるものありしなり。
— 泉鏡花 『琵琶伝』 青空文庫
絢爛たる才気と洗錬された趣味と該博な知識とを有った・端倪すべからざる才人だった。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
しかし仔細に点検して来ると、その鬼神も端倪すべからざる痛快的逸話の中にも牢乎として動かすべからざる翁一流の信念、天性の一貫しているところを明白に認める事が出来る。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
この快活、饒舌、柔和、慇懃、陰険、横柄、勇敢、残忍、聡慧、雄弁、剛胆、狡猾――端倪すべからざる人物は、実に溌剌として紙上に躍っているのが見られるであろう。
— 序 『宝島』 青空文庫
「自然」のやうに沈黙であること、また「自然」のやうに大胆であること、また「自然」のやうに端倪すべからざること、これさへわかれば、これさへ飲み込めれば、何事でも凝滞するところなしに押して行くことが出来た。
— 田山録弥 『自然』 青空文庫
またトリックにしても、あまりに凝りすぎて尋常な読者にはとうてい端倪すべからざるようなのも香しくない。
— 平林初之輔 『現下文壇と探偵小説』 青空文庫
言葉丈は滾々として、勿体らしく出るが、要するに端倪すべからざる空談である。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
木の生えた岩石の島がちらばって、ジグ・ザグの小半島が無数に突出し、端倪すべからざる角度に両側から迫っている。
— 白夜幻想曲 『踊る地平線』 青空文庫
作例 · 標準
その事件の真相は端倪すべからざる複雑さを含んでいた。
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彼の顔は常に無表情で、その感情は端倪すべからざるものだった。
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宇宙の広大さと深遠さは、人間には端倪すべからざる存在である。
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