脱獄囚
だつごくしゅう
名詞
標準
escaped prisoner
文例 · 用例
アイヌと、熊と、樺戸監獄の脱獄囚との隠れ家だとされているこの千歳の山の中から、一個の榴弾を中央の学界に送るのだ。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
そうかと思うとどこへでも駈け込んで、「……タ……大変だ……谷山家の重大秘密だ……二重結婚だ……脱獄囚の妻だ……天女の姿をした猛獣だ……」 なぞとアラレもない事を口走るようになった……というのがAの発狂の真相だったのです。
— 夢野久作 『キチガイ地獄』 青空文庫
しかし、いつまでも脱獄囚でかくれおおせるわけはありませんし、娘も脱獄囚の娘ではどこでもつかってくれ手はありません。
— 平林初之輔 『秘密』 青空文庫
私が倉庫エレベーターで下へおりようとしましたところ、エレベーターの綱条につかまって脱獄囚が下からどやどやと上ってきたのにはおどろきました」「綱条につかまって上るなんて、そんなことができてたまるか」「でも、嘘じゃありません。
— 海野十三 『浮かぶ飛行島』 青空文庫
ひきつれていった部下に命じて、エンジン室内をぱっと照らさせてみると、脱獄囚相手に、ピストルの乱射をやっているフランク大尉の姿が見えた。
— 海野十三 『浮かぶ飛行島』 青空文庫
フランクは、脱獄囚のために虐殺されるかと思ったのに、うまく命びろいして、夢心地といったところであった。
— 海野十三 『浮かぶ飛行島』 青空文庫
僕はなんとなく脱獄囚のような素振りになるのを自分でも苦笑しながら、密かに夜の城東の一廓に紛れこんだ。
— 海野十三 『深夜の市長』 青空文庫
全北海道の住民が、そうした脱獄囚の姿に毎夜毎夜どれほど魘されて来たか、そうして全道の警察の神経と血管が、連日連夜、どれ程の努力に疲れ果てて来たことか……。
— 夢野久作 『白菊』 青空文庫
作例 · 標準
脱獄囚は、厳重な監視下にあったにもかかわらず、警備の隙をついて逃走した。
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脱獄犯として追われていた男が、ついに捕まった。
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彼は脱獄を試みたが、すぐに捕まってしまった。
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