応訊
おう訊
名詞
標準
文例 · 用例
「それは成程よかったし、寧ろ当然なことだが、マアそういう点まで一応訊ねさせるものがあったということについて自省を向けているのは、正しいね」と。
— 一九三八年(昭和十三年) 『獄中への手紙』 青空文庫
白痴だな、と直覚したが、兎に角一応訊ねてみようと思つて、「今日は。
— 北條民雄 『間木老人』 青空文庫
また、「戯曲的」「演劇的」等の語も、今日では、大体、旧来のままの意味で使つてゐるが、若しそれが「戯曲乃至演劇の本質的生命」を指すのであつたら、それを使ふ人の「演劇本質論」を一応訊ねてみる必要がある。
— 岸田國士 『近代劇論』 青空文庫
然し彼は他巳吉に一応訊きただしてみたいのだつた。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
然し一応訊きたい気持はあつたのである。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
――ところで刃物はどうしたか訊かないのか」「一応訊いてみましたが、白ばっくれて言やしません。
— 土への愛着 『銭形平次捕物控』 青空文庫
一応訊くだけは訊いた平次、引揚げようとして裏口へ来ると、仁助爺やが呼止めました。
— 路地の足跡 『銭形平次捕物控』 青空文庫
……あしたにもどうぞご返辞を先様へなされますように」「だが、寧子の胸も、一応訊いてみねばなるまいが」「それはいつか彼娘が申したではございませんか」「ム。
— 第二分冊 『新書太閤記』 青空文庫