川港
かわみなと
名詞
標準
文例 · 用例
東京を立つてから山形、船川港、弘前、青森、津輕海峽を越えて室蘭と寄り道しながら、眼差す苫小牧へと着いたのが七八日頃、それから九月へかけてのまる一ヶ月ほどを妹夫婦の家に暮した。
— 南部修太郎 『處女作の思ひ出』 青空文庫
されば彼の仁川港に着するや、右の宣告書は忽ち領事館より彼が頭上に投げ出されぬ。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
△鳥海青児氏――『南薩山川港』右手の崖と見える色調に不思議なリアリティを発見する以外、こんなに絵の具を何のために盛上げるのか、所謂絵具の盛上の必然性が全くない、彼も遂にこの団体で朽ちるのかといふ感が深い惜しい作家である。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
それはとにかくとして、僕の会社のキャッチャーボートが四、五艘、いま牡鹿半島の鮎川港を根拠地としていて、毎日金華山沖で盛んに捕鯨をやっている。
— 佐藤垢石 『海豚と河豚』 青空文庫
その夜半十二時、私らは第二京丸というキャッチャーボートに乗って鮎川港から金華山沖へ出た。
— 佐藤垢石 『海豚と河豚』 青空文庫
欲張りをも顧みず、鮎川港の生鯨解体作業場へ手紙を出した。
— 佐藤垢石 『海豚と河豚』 青空文庫
四日の正午頃日本の東の果が太平洋へ突き出している宮城県の牡鹿半島の突端にある鮎川港へ着いた。
— 佐藤垢石 『鯨を釣る』 青空文庫
「何だか、ひどく臭いですな」「これが鮎川港の特徴なんで――鮎川は鯨で生活している町なんだから、あらゆるものに鯨の匂いがしみ込んでいる」 と、村田氏は平気でいる。
— 佐藤垢石 『鯨を釣る』 青空文庫