藁布団
わらぶとん
名詞
標準
straw futon
文例 · 用例
一時間ばかり椅子でボンヤリしているうちに、伍長と、も一人の上等兵とは、兵舎で私の私物箱から背嚢、寝台、藁布団などを悉く引っくりかえして、くまなく調べていた。
— 黒島傳治 『穴』 青空文庫
藁布団の上に畳んだ敷布と病衣は、身体に纒われて出来た小皺と、垢や脂肪で、他人が着よごしたもののようにきたなかった。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
二人の屍体は娘の屍体を発見せし室の藁布団の上に置かれたりき。
— THE MURDERS IN THE RUE MORGUE 『病院横町の殺人犯』 青空文庫
僕は寝台の藁布団の上に上がつて、寝台の頭の方の蔭になつた所を締密に捜した。
— THE MURDERS IN THE RUE MORGUE 『病院横町の殺人犯』 青空文庫
そこで猩々は自分のした血腥い為事の痕跡を隠さうと思つて、室内を走り廻つて、道具をこはしたり、寝台の藁布団を引き出したりした。
— THE MURDERS IN THE RUE MORGUE 『病院横町の殺人犯』 青空文庫
セルロイドの玩具や、硫酸の入つてゐた大きな壺や、ゴム長靴や肺病患者の敷用ひてゐたであらうと思はれる、さうたいして傷んでもゐない、茶色の覆ひ布の藁布団などに、老人夫婦は十日間程も熱心に鍬をいれてゐた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
私の身体は藁布団と壁との間の溝の中へはまっているので、背中が痛くてしょうがありませんでしたが、それから二人の男が帰ってゆくまでじっと辛抱していました。
— 平林初之輔 『アパートの殺人』 青空文庫
そこへ藁布団を敷いて、室一ぱいの窓から一日日光を浴びて、そとのいろんな草花を眺めながら寝て暮せばいいんだ。
— 大杉栄 『続獄中記』 青空文庫
作例 · 標準
昔は藁布団で寝るのが一般的だったが、今はほとんど見かけない。
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農作業で疲れた体を、彼は藁布団に横たえて休ませた。
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戦争中、藁布団しかなくて寒さに耐えたという話を聞いた。
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