八風
はちふう
名詞
標準
eight winds
文例 · 用例
更に一方の上壇、白檀張りの床の間とも見える板の表には、平等大慧音声法門八風之中大須弥山五濁之世大明法炬 いともおごそかに筆が揮われているのを見る。
— 弁信の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
そして「文芸読物」に複製の残っている荘八さんの絵は模写し、あとは三井さんが荘八風にかいてみようという話がきまり、まもなく一〇数枚の試作ができた。
— あとがき 『二笑亭綺譚』 青空文庫
「どこかで見たと思ったはず――あれは、越前北ノ庄の主、柴田権六勝家の腹心だ――おお、鏃師の鼻かけ卜斎とは、よくも巧みに化けたりな、まことは、鬼柴田の爪といわれた上部八風斎という軍師築城の大家。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
――その八風斎がこの裾野へ巣を作ったところをみると、さては、野心のふかい柴田勝家、はやくも天下をこころざす足がかりに、この一|帯へ目をつけたものだろう。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
このおそろしい部屋へじぶんをあんないしたからには鼻かけ卜斎の八風斎は、すでに徳川家の伊賀衆菊池半助ということを見破ったにそういない――と半助は、こころみに梯子口をのぞいてみると、はたしていつのまにか梯子はとりはずされて、下には、あやしい陥穽が伏せてあるようす、ほかに出口はむろんない。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
」「すなわちこの品――」 と、八風斎がしめしたのは、かれが学力の蘊蓄をかたむけて、くまなくさぐりうつした人穴の攻城図、獣皮につつんで大せつに密封してあるものだった。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
さだめし、伊那丸さまをはじめ同志の人々がよろこぶことと信じて、そくざに、八風斎の願いをゆるし、雨ヶ|岳の本陣へあんないすることを快諾した。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
八風斎も欣然として、衣服大小をりっぱにあらため、獣皮につつんだ図面を懐中にいれ、ふたりのあとについて屋敷をでた。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
作例 · 標準
仏教では、人間の心を乱す八風があると説かれている。
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八風に揺るがない強い心を持つことが大切だ。
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彼は八風に負けず、自分の信念を貫いた。
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標準
eight winds (e.g. in eight directions)
作例 · 標準
方位磁石は八風の方向を示すことができる。
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漁師は八風の向きを読み、漁に出るかどうかを決める。
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八風が強く吹く日は、外出を控えた方が良い。
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ウィキペディア
八風(はっぷう)とは、仏の教えに基づいた修行を妨げる8つの出来事の事。人間が求める4つの出来事四順(しじゅん)と、人間が避ける4つの出来事四違(しい)とからなる。 日本の日蓮は、出家の修行に留まらず、在家の日常生活においても、この八風に侵されない者が賢人であるとしている。
出典: 八風 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0