飲み下す
のみくだす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to swallow
文例 · 用例
千鶴子の一息に飲み下す眼もともうやうやしくひき緊った表情に見え、それもみな自分の心に応じてくれた優しさだと一層喜ばしくなるのだった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
そのたんびたんび熱鉄を飲み下す思いをして圓朝は、突嗟に何かその道具立てに因みある噺を考えださなければならなかった。
— 正岡容 『小説 圓朝』 青空文庫
この幾日か、中入りのあと自分の上がる迄、熱鉄を飲み下す思いで突嗟にその晩その晩の喋る噺に苦労をしつづけた、それがいまことごとく役に立って圓朝はさまで苦しまずとも二つともトントンと筋が立っていったのだった。
— 正岡容 『小説 圓朝』 青空文庫
彼は一口も飲み下すことができなかった。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
ドーナツを口のなかで噛み、コーヒーで飲み下すと、その一瞬、ぼくは、生まれてからずっとこの町に住んできた人のような気持ちになった。
— 片岡義男 『頬よせてホノルル』 青空文庫
新一は何のさまたげもなく、用意の丸薬を飲み下すことができた。
— 江戸川乱歩 『偉大なる夢』 青空文庫
(丸薬を受けとり、手の平へあけて、ふっと吹いて口へほうりこみ、クワスでのみくだす)この通り!
— ――喜劇 四幕―― 『桜の園』 青空文庫
僕はこの時になって、ようやく自分の驚愕を実感した――背中がなんだかしびれたようになっているし、一時的にだが、つばをのみくだすことができなくなっているのだね。
— DAS EISENBAHNUNGLUCK 『鉄道事故』 青空文庫
作例 · 標準
風邪で喉が腫れているときは、大きな錠剤を飲み下すのが苦痛で仕方がない。
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彼は熱々の日本酒を一口でグイッと飲み下し、「五臓六腑に染み渡る」と満足げに呟いた。
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喉に詰まりそうになった餅を、お茶の助けを借りてようやく胃の腑へと飲み下した。
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