亀の子
かめのこ
名詞
標準
young turtle (tortoise)
文例 · 用例
地には亀の子がいた。
— 有島武郎 『フランセスの顔』 青空文庫
「吃驚亀の子、空へ何と、爺どのは手を泳がせて、自分の曳いた荷車に、がらがら背後から押出されて、わい、というたぎり、一呼吸に村の取着き、あれから、この街道が鍋づる形に曲ります、明神様、森の石段まで、ひとりでに駆出しましたげな。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
洋服姿の市郎は胴を縛られたままで、さながら縁日で売る亀の子のように、宙に吊られつつ揚って来たのである。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
和尚さんは白餡入りの饅頭六つ賭けるさかい、豹ぼんは」何も賭けるものがなく、蓮池から亀の子一匹掴えて、負けると和尚に呉れてやることになった。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
夕闇の色を吸いこんで静まり返った蓮池の面を見つめ、豹一は亀の子ねらった。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
亀の子を半時間も経たぬ内に素早く掴えるという神業を行わねばならない。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
残念なことには、亀の子が掴らぬ内に、和尚は檀家へ出掛けて行った。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
豹一は、亀の子を探るつもりか手をばた/\させた。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
作例 · 標準
「見て、砂浜から這い出したばかりの亀の子たちが、一斉に海へ向かって走ってる!」
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ふ化場で見守っていた亀の子を放流する際、命の力強さに思わず胸が熱くなった。
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「わあ、手のひらサイズの亀の子が岩の上で甲羅干ししてるよ、可愛いね」
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浜辺に打ち上げられた海藻の中に、波に流された亀の子が一匹隠れていた。
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標準
turtle (tortoise) shell
作例 · 標準
「この伝統的な着物の柄、亀の子を並べた亀甲文様で、長寿の象徴なんだって。」
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彫刻刀で丁寧に削り出された亀の子の質感が、木彫りの置物に本物のような命を吹き込んでいる。
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「ふむ、この古い鼈甲の櫛は、まさに亀の子の恵みから生まれた芸術品だね。」
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亀の子のような頑丈な守備を誇るそのチームは、相手の猛攻を最後まで耐え抜いた。
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