玩器
がんき
名詞
標準
文例 · 用例
小供はセルロイドの玩器を持つ、年寄は楽焼の玩器を持つ、と小学|読本に書いて置いても差支ない位だ。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
然るに、あれだけの大災に予知が出来無かつたの、測震器なんぞは玩器同様な物であつたのと難ずるのは、余りに没分暁漢の言である。
— 幸田露伴 『震は亨る』 青空文庫
小供はセルロイドの玩器を持つ、年寄は楽焼の玩器を持つ、と小学読本に書いて置いても差支無い位だ。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
鼠骨より贈つてくれた玩器は、小さい丸い薄いガラスの玉の中に、五分位な人形が三つはひつて居る。
— 正岡子規 『病牀六尺』 青空文庫
これに口上が添ふと一層面白くなるので、露店の群がつて居る中でも、この玩器を売る店は最も賑はふ処であるさうな。
— 正岡子規 『病牀六尺』 青空文庫
今一つの玩器は、日比野藤太郎先生新発明の活動写真といふので、これは丁度、トランプほどの大きさの紙が三十枚ほど揃へてあつて、それには相撲の取組んで居る絵が順を追ふて変化するやうに画いてある。
— 正岡子規 『病牀六尺』 青空文庫
例へばまだ無邪気なる小児が他人の家に入りて妄にその家の所有物(玩器なりとも)を持ち帰るが如き、児にありては悪意と認むべき者なきも、これらの習慣は他日悪行を為すの基となり得べき者なれば、父兄はその児を叱り諭し、少くもその器物を所有主に返す事において、その所為の効力を失ふ事を知らしめざるべからず。
— 正岡子規 『病牀譫語』 青空文庫
男性的気象をもったものにも赤い襟をかけ、島田|髷に結わせ、箱入りの人形のように玩器物として造りあげようとする一方、白粉をつけて、しなしなしたがるような女性的稟質男子を、鉄砲をかつがせたり調練をさせたりして、此子はなんでも陸軍大将にすると力んでいるのもある。
— 長谷川時雨 『西川小りん』 青空文庫