遺留分
いりゅうぶん
名詞
標準
heir's distributive share
文例 · 用例
ルイ・フィリップは一八三三年の夏になってから、虫の好かないシャルル十世の長男の嫁をすこし貧乏にさせてやってもいいと思ったらしく、司法大臣にアングレーム公爵夫人に譲渡したルイ十六世の遺留分を返還させ、リシュモンには伯爵ぐらい授けて一時を糊塗してはどうかと相談をしかけた。
— 久生十蘭 『カストリ侯実録』 青空文庫
しかしながら私は長らく貧苦の中に居り、齢もはや五十歳で、私の力では不幸の淵から這いあがることは覚束ないように思うから、伜を幸福にしてやる程度の遺留分、又は爵位維持のための限定世襲財産の中のほんの少々を」といった。
— 久生十蘭 『カストリ侯実録』 青空文庫
遺言書は早くからできていたが、唯一の遺産たる土地と家屋は、抜け目なく遺留分になっていて、父から後継につたえるほか、譲るも売るもならないように、しっかりと遺産法で縛られている。
— 久生十蘭 『我が家の楽園』 青空文庫
またM・クラッススとQ・ホルテンシウスとは、その権勢を見こまれて、ある外国人から偽の遺言書の相続人の一人となり、それぞれ一定額の遺留分を受けたらどうかと勧められると、自らその偽造には関係していないというだけで良心を満足させ、そこから若干の利益を受けることはあえてこれをこばまなかった**。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
作例 · 標準
遺言書に遺産の配分が明記されていても、遺留分を侵害することはできない。
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子供のいない姉妹には、本来、被相続人の財産の遺留分を請求する権利がある。
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裁判所は、遺留分減殺請求に基づいて、一部の遺産を長男に帰属させると判断した。
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