男郎花
おとこえし
名詞
標準
文例 · 用例
昨日、魚釣の帰途、採つて戻つた紫苑男郎花を活ける、やつぱり秋の草花だな。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
『小野の頼風が塚に生ひけん草を男郎花とよび、女の塚なるをこそ女郎花とは呼べ。
— 高濱虚子 『俳諧師』 青空文庫
女郎花、撫子、女郎花に似て白い花(男郎花とも違う)それにあざみなどが咲き満ちているさまが美しかった。
— 高浜虚子 『別府温泉』 青空文庫
そして、その間に、紅蜀葵だの、女郎花だの、男郎花だのがすでに秋のあはれを咲きいでゝゐた。
— 久保田万太郎 『萩』 青空文庫
ところがその跡のようなものは、まだ百歩も行かないうちに、おとこえしや、すてきに背の高いあざみの中で、二つにも三つにも分かれてしまって、どれがどれやらいっこうわからなくなってしまいました。
— 宮沢賢治 『風の又三郎』 青空文庫
ところがその路のようなものは、まだ百歩も行かないうちに、おとこえしや、すてきに背高の薊の中で、二つにも三つにも分れてしまって、どれがどれやら一向わからなくなってしまいました。
— 宮沢賢治 『種山ヶ原』 青空文庫
ススキ原の中の小路をゆくと路ばたにはアスター系の白や紫の花が一ぱいに咲きそろい、オミナエシ、オトコエシが高く群をぬいて咲き、やがてキキョウが紫にぱっちりとひらき、最後にリンドウがずんぐりと低く蕾を出す。
— 高村光太郎 『山の秋』 青空文庫