石祠
いしほこら
名詞
標準
文例 · 用例
小さい石祠がある、屋根には南無妙法蓮華経四千部と読まれた、大日如来と書いた木札が建ててある、私たちの一行より、二十日も前に登山した土地測量技師や、昨年登山した東京の人たち、山麓|蘆安村でよく聞く名の森本某、名取某の名刺が散らばっている。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
外にも壊れかかった石祠がある、中には神体代りの小鉄板が、※びて腐蝕しながらも、奉納白根大日如来寛政七年乙卯六月と読まれた、白峰赤石両山脈の頂で、山の荒神たちと離れられない関係があるらしい、鉄の槍身が、赤|錆びになって仆れていた。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
葛籠、鞍掛兩巖の間より岩脈の上に出でて右折すれば、石祠あり。
— 大町桂月 『妙義山の五日』 青空文庫
一町ばかり上れば、また石祠あり。
— 大町桂月 『妙義山の五日』 青空文庫
この頂上に、石祠はなし。
— 大町桂月 『妙義山の五日』 青空文庫
されど裏山の石門にいたらむには、再び八狐の石祠を經ざるべからず。
— 大町桂月 『妙義山の五日』 青空文庫
護摩壇、垢離場、懺悔の部屋、小さい無数の礼拝所、数限りない石祠等、広い境内の到る所に、隙間もなく建てられてある。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
果して山神の石祠の下に、抜穴が深く通じていた。
— 江見水蔭 『怪異黒姫おろし』 青空文庫