堰を切る
せきをきる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to break a dam
文例 · 用例
涙は一度堰を切ると、とても止るものじゃない。
— 葉山嘉樹 『牢獄の半日』 青空文庫
私も一度、試みに水門番にたづさはつて見たこともあるが、いざ堰を切る段になつて閂を引き、把手を肩にして満身の力を持つて開門しようとしても、曳哉/\と叫ぶ掛声ばかりが水車の騒ぎよりも壮烈に鳴り渡るばかりで、打たうが叩かうが、それは私にとつては永遠に開かずの扉であつた。
— 牧野信一 『バラルダ物語』 青空文庫
なう、呉葉、この身とて……』あとは言はずに涙が堰を切るやうに窕子の眼から溢れ落ちた。
— 田山花袋 『道綱の母』 青空文庫
こういう囁きは、与茂八の件を動機として、長いあいだくすぶっていたものが、堰を切るところまで来たといえるのである。
— 山本周五郎 『四日のあやめ』 青空文庫
作例 · 標準
沈黙を貫いていた被告人が、裁判の終盤でついに堰を切って事件の真相を語り始めた。
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台風による増水で、川の水が今にも堰を切って溢れ出しそうな危険な状態が続いている。
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溜め込んでいた怒りがついに堰を切り、彼は上司に向かって激しい言葉を浴びせた。
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