朝間
あさま
名詞
標準
during the morning
文例 · 用例
魚の中に於て、海魚は潮汐によつて其の氣が張弛するが、河魚は朝間詰夕間詰に於て著しく活溌になることは、老漁の看取して十二分に信じて居ることである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
魚の中に於いて海魚は潮汐によってその気が張弛するが、川魚は朝間詰と夕間詰(日出前、日没後の明るい時間帯)に著しく活発になることは、老漁師の観察で十二分に信じられていることである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
水銀の玉初冬の朝間、鏡をそつと反して、緑ふくその上に水銀の玉を載すればちらちらとその玉のちろろめく、指さきに觸るればちらちらとちぎれてせんなしや、ちろろめく、捉へがたきその玉よ、小さき水銀の玉。
— 北原白秋 『思ひ出 抒情小曲集』 青空文庫
明放した部屋には、朝間の寒い風が吹通って、田圃の方から、ころころころころと啼く蛙の声が聞えていた。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
千家は頻りに祇園町行きを迫って『明朝間に合わせますからちょっと行きましょう』などといったが、父は応じなかった。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
朝間、馬などに乗らない時は、疲れると屡若い能芸人の背に寝入つた。
— 折口信夫 『身毒丸』 青空文庫
ああ、いづこぞ夢の序樂のぽろねえず、會社は河岸に涙をひたし、花店の飾窓つゆにぬれたり、しばしまたつりがね鳴らむ、あさまだきにほふ葉影に、しろじろとかざし泳がせ、この列をなす少女らあゆむ。
— 萩原朔太郎 『若き尼たちの歩む路』 青空文庫
地獄とは、あさましい。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
作例 · 標準
朝間の例文