苦みばしった
にがみばしった
形容詞-語幹
標準
sternly handsome
文例 · 用例
こいつあ面白いな」 と、言う呑気な声が聞えて、やがて、人山を割って、一人の職人とも、遊び人ともつかないような風体の、縞物の素袷の片褄をぐっと、引き上げて、左手を弥蔵にした、苦みばしった若者が現れた。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
唇の薄いやや苦みばしった美しい口。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
二十七、八の苦みばしった男である。
— 吉川英治 『治郎吉格子』 青空文庫
そうすると苦みばしった好い男ぶりにみえた。
— 山本周五郎 『秋の駕籠』 青空文庫
歩く調子も決して乱れはしない、人の眼には平凡なお店者とみえるだろう、いくらか苦みばしった美男で、身だしなみのいい、若い手代といったふうに、……慥かに、これまで彼はついぞ、その自信を裏切られたことはなかった。
— 山本周五郎 『夕靄の中』 青空文庫
これは御家人と自称している男で、三十がらみの苦みばしった骨柄であった。
— 吉川英治 『魚紋』 青空文庫
山本左右太は、与力のなかでの若手で、年はまだ三十がらみ、苦みばしった男前もわるくなく、石焼豆腐の評判娘といわれるお次と、とかくの噂があった。
— 吉川英治 『大岡越前』 青空文庫
苦みばしった面ざしの、これも眉目|秀でた大男で、「だからまだ、お互い、修行は足らんといっているのさ。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
作例 · 標準
彼は苦みばしった顔つきで、渋い魅力があった。
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映画に出てくる探偵は、いつも苦みばしった表情をしている。
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若い頃は甘い顔立ちだったが、歳を重ねて苦みばしった良い男になった。
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