細石
さいせき
名詞
標準
文例 · 用例
池は浅間大社のうしろの熔岩塊、神立山の麓から噴き出る水がたたえたもので、社の神橋の下をすみ切って流れる水は、夜目にも冷徹して、水底の細石までが、うろこが生えて、魚に化けそうだ。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
輟めよ、輟めよ、何ぞ君が代を細石に壽かざる!
— 泉鏡太郎 『蛇くひ』 青空文庫
……そこの高欄におしかかりながら、月を待つ間のお伽にとて、その坊さんが話すのですが、薗原山の木賊刈、伏屋里の箒木、更科山の老桂、千曲川の細石、姨捨山の姥石なぞッて、標題ばかりでも、妙にあわれに、もの寂しくなるのです。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
しかし外海の色が濃く、砂と細石の色が美しい。
— 中谷宇吉郎 『桂浜』 青空文庫
ひよどりの虻とりに来るさくらかな 細石 芭蕉に「花にあそぶ虻な食ひそ友雀」という句がある。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫