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洋服代

ようふくだい
名詞
1
標準
文例 · 用例
前掛で涙を拭きながら、父の給料の事やら、私たちの洋服代の事やら、いろいろとお金の事を、とても露骨に言い出しました。
太宰治 千代女 青空文庫
寿枝は洋服代にしろと言つて何枚かの紙幣を渡さうとしたが、楢雄は受け取らうとしなかつた。
織田作之助 六白金星 青空文庫
月々の部屋代と食費と洋服代との全部であった。
渡辺温 シルクハット 青空文庫
尚このほかに月謝、書物代、洋服代なぞが時々足を出すのは止むを得ない向きもある。
夢野久作 街頭から見た新東京の裏面 青空文庫
正月の「中央公論」「現代一百人」の中に、僕が卒業の写真(婦人公論、正月号に提出の物)をとつて、それを種に、洋服代をせしめたなど、僕の代々の貧乏を知らぬから出たゴシップで、そんな甘い手にのる親爺でもなければ、そんな余分な金など有るべき道理がない。
わが落魄の記 貧乏一期、二期、三期 青空文庫
其の洋服代も美奈子が某新聞社へ売つた小説の稿料の中から支払つたので妻が夜の目も眠らずに働いた労力の報酬の片端である。
與謝野寛 執達吏 青空文庫
信次郎の洋服代や、子供の入院費にだつてなつてるわ。
岸田國士 双面神 青空文庫
マーケットの親分代理といふやうな立派なアンチャンが焼跡へつれこんでピストルで脅迫してもダメ、くんづほぐれつの大格闘に服もシュミーズも破れてハダカになつても反撃ミヂンも衰へず、お金には買はれてやるよ、あんたに限つて洋服代をちようだいするから。
坂口安吾 金銭無情 青空文庫