専領
せんりょう
名詞
標準
文例 · 用例
其又|隣に、広い所を、たつた二人で専領してゐるものがあつた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
自然派の作物は狭い文壇の中にさへ通用すれば差支ないと云ふ自殺的態度を取らぬ限りは、彼等と雖亦自然派のみに専領されてゐない広い世界を知らなければならない。
— 夏目漱石 『文芸とヒロイツク』 青空文庫
その又隣に、広い所をたった二人で専領しているものがあった。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
此夏は野々宮さん丈で専領してゐた部屋に、髭の生えた人が二三人ゐる。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫
その時表を専領しているK氏は目下|蘇格蘭巡遊中で暫くは帰らないのだと主婦の説明があった。
— 夏目漱石 『永日小品』 青空文庫
その時表を専領しているK氏は目下蘇格蘭巡遊中で暫くは帰らないのだと主婦の説明があった。
— 夏目漱石 『永日小品』 青空文庫
またこの講演が終って場外に出て涼しい風に吹かれでもすれば、ああ好い心持だという意識に心を専領されてしまって講演の方はピッタリ忘れてしまう。
— ――明治四十四年八月和歌山において述―― 『現代日本の開化』 青空文庫
けれどもその頃は自分がまた思い返して、位置の運動を始め出した出花なので、自然その方にばかり頭を専領される日が多いため、これより以上立ち入って何物をも探る事をあえてしなかった。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫