峠口
とうげぐち
名詞
標準
文例 · 用例
――ただいまさしあげました鶫は、これは、つい一両日続きまして、珍しく上の峠口で猟があったのでございます。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
和田峠口の一隊はこれらの人数から編成されていて、それぞれ手分けをしながら斥候の任務に就いていた。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
間もなく有料道路の十国峠口が見えだした。
— 大阪圭吉 『白妖』 青空文庫
向うの箱根峠口の、有料道路の停車場へ電話して、遮断機を絶対に上げさせないんです」「そいつア名案だ。
— 大阪圭吉 『白妖』 青空文庫
裁判所の連中が来るまでは、警察医に残っていて貰うことにして、これから直ぐに有料道路へ出掛けるんだ」 六 夏山警部補が有料道路の十国峠口へ着いた時には、もう大月氏は、先に廻された警察自動車で箱根口から引返して、そこの停車場で一行を待ちうけていた。
— 大阪圭吉 『白妖』 青空文庫
が、それも真夏のことで、山巡りの天狗なら知らず、旅烏には峠口へも近づけなかった。
— 辻村伊助 『スウィス日記』 青空文庫
どうか御心配なくたたせていただきます」「とにかく峠口までは家の者に……」 話声は廊下のかなたへ消えて行った。
— 山本周五郎 『夜明けの辻』 青空文庫
晩年の常磐が、東国へさして行く途中、あえなく盗賊どもに殺されたという口碑と墓のある土地は、不破郡関ヶ原村山中の峠口の北にあたる路傍らしい。
— 吉川英治 『随筆 新平家』 青空文庫