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名詞
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標準
文例 · 用例
顧みると温泉の外湯の煙は濛々と軒を包んでたちってる。
伊藤左千夫 白菊 青空文庫
今来た路の方を振り向くと、峡間の底から、大霧は雪を包んで乱舞を始めている、それは噴火口の底から、硫烟が幾筋も縺れ合い、こんぐらかって、上するようである。
小島烏水 槍ヶ岳第三回登山 青空文庫
もう山を浸していた霧も、気温のために、方々から湯気のように蒸して、砂の息蒸の匂いが何処からともなくする、二合五勺に辿り着いた頃には、近くは勾玉状に光れる山中湖と、その湖畔の村落と、遠くは函根足柄を越えて、大磯平塚の海岸、江の島まで見えた。
小島烏水 雪中富士登山記 青空文庫
ホースの尖端からは、沸点に近い熱湯がほとばしり出たが、それがデッキを五尺流れるうちには凍るのであった。
葉山嘉樹 海に生くる人々 青空文庫
地価は非常に貴しました、あるところにおいては四十年前の百五十倍に達しました。
信仰と樹木とをもって国を救いし話 デンマルク国の話 青空文庫
人間、がらでない事をするな、という教訓のようでもあり、いやいや、情熱の奔するところ、ためらわず進め!
太宰治 花吹雪 青空文庫
そうして彼の、かねてからの文芸愛好の情に油をそそいで燃えあがらせた悪戯者として、あの一枚の幻燈の画片を云々するよりは、むしろ、日本の当時の青年たちの間に沸していた文芸熱を挙げたほうが、もっと近道なのではあるまいかとさえ私には思われる。
太宰治 惜別 青空文庫
その抑制が、事情に依つて、どつと堰を破つて奔する時、どうしたらいいかわからなくなつて、「ぶえんの平茸ここにあり、とうとう。
太宰治 津軽 青空文庫