枕屏風
まくらびょうぶ
名詞
標準
bed(side) screen
文例 · 用例
……これが、燃立つようなお定まりの緋縮緬、緋鹿子というんだと引立つんですけれどもね、半襟の引きはぎなんぞ短冊形に、枕屏風の張交ぜじゃあお座がさめるわね。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
そこにひろげられた枕屏風の蔭に、空っぽの飯櫃がころがって、無残に喰い荒された漬物の鉢と、土瓶と、箸とが、飯粒にまみれたまま散らばっている。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
あの色紙は、茶屋の枕屏風に張ってあったものですが、私はもてない腹いせに、ひっぱがして家へ持って帰ったのです。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
わたくしは母と一緒に本邸へ行って、枕屏風の蔭に横わっている父の死顔を見せられましたが、母はそれに取縋り、「先生、先生」と叫んでわあ/\泣き崩れたのに引かえ、わたくしはあんまり痩せさらばい小さくなった父の遺骸を見て、もうこれは父ではない。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
東の空にはけれどもここばかりは拗者の本性を現わした箱根山が、どこから吹き寄せたか薄霧の枕屏風を立てこめて、黒い姿を隠したまま夕暗の中へ陥ちこんで行く。
— 大阪圭吉 『闖入者』 青空文庫
どこで借りて来たのか、小綺麗な枕屏風が北に立てまわされて、そこには徳次郎の死骸が横たえてあった。
— 弁天娘 『半七捕物帳』 青空文庫
山陽の曾孫|古梅さんが枕屏風の下貼になつてゐたのを見出したと云ふ日記に、「十一日、自川崎入江戸、息大木戸、(中略)大人則至本邸、(中略)使襄随空轎而入西邸、(中略)須臾大人至堀子之邸舎」と書いてある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
野路の彼方には、低い小松山が枕屏風のやうに昔の領地を取り卷いてゐて、其の上の方には、秋の頃を思はせるやうな白雲が、ふはりと浮んでゐた。
— 上司小劍 『天滿宮』 青空文庫
作例 · 標準
寝室の枕元に、美しい蒔絵の枕屏風を置いた。
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平安時代の寝殿造りでは、枕屏風が寝具の一部として使われた。
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枕屏風は、プライバシーを守るだけでなく、部屋の装飾としても機能する。
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