葆
葆
名詞
標準
文例 · 用例
茶山の行状等には晋宝が「晋葆」に作つてある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
『葆光録』に曰く、陳太なる貧人好んで施す、かつて夜一の白鼠を見るに色雪のごとし、樹に縁って上下し、追えども去らず、陳その妻子に言いしは、衆人言う、白鼠ある処には伏蔵ありと、これを掘って白金五十錠を獲たと(『淵鑑類函』四三二)。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
松原葆斎は松本藩の医にして、儒を兼ねている。
— 流転の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
」 ふと見ると羽葆をさしかけた人馬の行列が水面にあらわれた。
— 蒲松齢 『織成』 青空文庫
知能檢査中個人檢査は田中寛一『田中びねー式知能査定法』(昭和二十二年、世界社)、その他の檢査法は桐原葆見『精神測定』(昭和十九年、三省堂)が推奬さるべきであり、上述ギルフォードの本も亦よい。
— 矢田部達郎 『心理學』 青空文庫
これを持もの二人|紫ちりめんにて頬をつゝみてむすびたれ、おなじ紅絞などを片襷斎曰、すべて祭礼に用ふる傘矛といへる物は古へ羽葆葢の字を訓り、所謂繖にしてきぬかさとよむ神輿鳳輦を覆ひ奉るべき錦蓋也といへり。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
尤も右の琉球語彙は冊封副使の徐葆光が康煕五十八、九年(享保四、五年)即西暦一七一九、二〇年在琉中に自ら蒐集したものではなく、康煕二年(寛文三年)即一六六三年に渡航した冊使(4)張学礼の『雑記』中に収めた単語を基礎としたことは『伝信録』巻六琉球語の緒言に書いてある通りである。
— ――伊波文学士の『古琉球』に及ぶ―― 『南嶋を思いて』 青空文庫
有名な徐葆光の『中山伝信録』が、ちょうど世に公けにせられた頃に、琉球では雍正九年(一七三一)の朝議というものがあって、是が大きな問題となり、その文書は今も伝わっている。
— 柳田国男 『海上の道』 青空文庫