古曲
こきょく
名詞
標準
old music
文例 · 用例
調和せざる事象に、時代錯誤に、溝渠の上なる帆を張りたる軍艦に、洋館の側に起る納曾利の古曲に、煉瓦の壁の隣りなる格子戸の御神灯に、孔子の尊像の前に額づくフロツクコオトの博士等に――是等の不可思議なる光景に吾等の脳髄が感ずる驚駭を以て自分等の趣味を満足して置かねばならぬ。
— 木下杢太郎 『市街を散歩する人の心持』 青空文庫
わたしは人知れず古謡と古曲を漁り、これを現代の好みに向けて再生産した。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
新人よ、汝の意の趣くままに、汝の心境の移りゆくままに、ある時は新しい戯曲に、小説に、パントマイムに、秋の日のはかないロマンツアに、太棹に、匈牙利古曲に、ピアノソロに、或は菅絃楽の高き調にゆき、銀笛を吹き、道化た面して弄玩品の鉄琴をもうちたたけ。
— 北原白秋 『桐の花とカステラ』 青空文庫
新人よ、汝の意の趣くままに、汝の心境の移りゆくままに、ある時は新しい戯曲に、小説に、パントマイムに、秋の日のはかないロマンツアに、太棹に、匈牙利古曲に、ピアノソロに、或は管絃楽の高き調にゆき、銀笛を吹き、道化た面して弄玩品の鉄琴をもうちたたけ。
— 北原白秋 『桐の花』 青空文庫
時代の好尚と背馳した、かかる古曲を持ち伝へてゐた人だけに、門弟といふものも、ほとんど無ければ、同情のある聴き手も至つて稀で、言はば、演奏者と聴衆とを合せて唯一人のみで、その一人こそ、紛れもない藤村※校みづからだつた。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
演出曲目は成る可く古曲をと布望したが、舞臺が完全でない上に、小道具や衣裳や人形の頭など特殊なものを要求する關係から目ざした「國性爺」は見られず、先づ吉例「夷舞はし」と「三番叟」から始めて、華やかな「太閤記」尼ヶ崎の段、すすけた「恨鮫鞘」鰻谷の段、古風な「河原達引」堀川の段稽古場の五番が演ぜられた。
— 竹内勝太郎 『淡路人形座訪問』 青空文庫
この點から見れば「三番叟」が現存の操の最も古曲と考へられるのみでなく、その「三番叟」と「夷舞はし」の二曲を淡路の人形座が常に上演曲目に加へてゐることに依つて、始めてそれは文樂と異つた特殊な存在であることを主張することが出來るのである。
— 竹内勝太郎 『淡路人形座訪問』 青空文庫
第二に淡路に於てこの淨瑠璃の最も盛んな土地は福良であり、近松の「國性爺」の如き古曲の大物は、洲本その他では既に語り得る人がなくなつてゐるのに、福良にはそれが尚立派に殘つてゐる、などのことを考へ合はすれば、私はさう云ふ結論に達せざるを得ないのである。
— 竹内勝太郎 『淡路人形座訪問』 青空文庫
作例 · 標準
雅楽の演奏会では、平安時代の宮廷で奏でられていた、現存する貴重な古曲がいくつか披露された。
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彼は三味線の古曲を専門に研究しており、江戸時代の中期の古い楽譜を現代の記譜法で書き換えている。
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古曲のゆったりとした旋律を聴いていると、まるで数百年前の日本へタイムスリップしたかのような気分になれる。
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ウィキペディア
古曲(こきょく)は、音楽ジャンルの一種である。新しい時代に作られた曲を指す「新曲」に対して古い時代に作られた楽曲を指す言葉として使われる。
出典: 古曲 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0