役高
やくだか
名詞
標準
文例 · 用例
戊辰|東役高に「御通掛新番組、野村徳太郎、廿一」と云つてある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
これが主人の専斎で、奥医師で五百俵、役高を加えて七百俵、若年寄直轄で法印の官を持っている。
— 国枝史郎 『大鵬のゆくえ』 青空文庫
西丸詰め御書院番、役高三百俵というのである。
— 国枝史郎 『大鵬のゆくえ』 青空文庫
役高は三千石、役知が千石ある。
— 三田村鳶魚 『中里介山の『大菩薩峠』』 青空文庫
――あれは、御旗本で御役高共四千五百石の大身、大目附までせられた、安倍丹後守の御墓ぢや。
— 傀儡名臣 『錢形平次捕物控』 青空文庫
役高を加へて四千五百石といふと、少さい大名ほどの暮し、家の子郎黨の出迎への物々しさ、その歡迎の晴がましさと言ふものはありません。
— 傀儡名臣 『錢形平次捕物控』 青空文庫
尤も主人の島五六郎は、大奧の利け者で、祿高三百石、役高五百石、合せて八百石に過ぎませんが、權勢は遙かに數千石取の大身を凌駕し、用人風情の川前市助までが、同行の御家人、少々人間が甘さうではあるが、五十石取の千本金之丞を頤で使ひまくりさうにするのでした。
— 美女罪あり 『錢形平次捕物控』 青空文庫
不服らしい八五郎と一緒に、富坂町の千本邸へ着いたのは最早晝過ぎ、五十石の小身ですが、御廣敷添番衆といふ、兎も角百石の役高が附いて居るので、家屋も小綺麗に寺町の林の中は、まことに別天地の感じです。
— 美女罪あり 『錢形平次捕物控』 青空文庫