漬かる
つかる
動詞
標準
文例 · 用例
そして、三たび湯に漬かると、矢ツ張り獨りで不安の念にたへなくなる。
— 放浪 『泡鳴五部作』 青空文庫
腰きり水に漬かるのは、いかな初さんも一度でたくさんだと見えて、帰りには比較的|濡れないで済む路を通ってくれた。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫
彼は失望しながら、(その辺の土砂も相当に危険で、一歩々々に股ぐらいまで漬かるのであった)校舎の南の、以前は花壇や芝生などのある庭になっていた所を横切り、玉置女史の住宅のある方へ行った。
— 中巻 『細雪』 青空文庫
風呂に漬かるとどんなに皮膚の綺麗な女でも、一時は肌が茹り過ぎて、指の先などが赤くふやけるものですが、やがて体が適当な温度に冷やされると、始めて蝋が固まったように透き徹って来る。
— 谷崎潤一郎 『痴人の愛』 青空文庫