賺
賺
名詞
標準
文例 · 用例
予はしょうことなしに、新聞の記事をよい加減に読み聞かして、これだからそんなに心配しなくともえい、と賺した。
— 伊藤左千夫 『大雨の前日』 青空文庫
」 急いた声で賺すがごとく、顔を附着けて云うのを聞いて、お妙は立留まって、おとなしく頷いたが、(許す。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
江尻も興津も直きそこだし、まだ知りませんが、久能山だの、竜華寺だの、名所があって、清見寺も、三保の松原も近いんですから、」 富士の山と申す、天までとどく山を御目にかけまするまで、主税は姫を賺して云った。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
童謠は(應)が始めて來りし稍以前より、何處より傳へたりとも知らず流行せるものにして、爾來父母※のつくり」、112-8]兄が誑しつ、賺しつ制すれども、頑として少しも肯かざりき。
— 泉鏡太郎 『蛇くひ』 青空文庫
はじめから歎いておらん、慰め賺す要はない。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
賺しても、叱っても。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
」第二十二「左右して、婦人が、激ますやうに、賺すやうにして勧めると、白痴は首を曲げて彼の臍を弄びながら唄つた。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
」 と賺す、血の出たるが、こう早く癒ゆべしとは、われ信ぜず。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫