挙家
きょか
名詞
標準
文例 · 用例
されど少しもその意中を語らず、かつその日よりして、児を見に来る事もやや疎くなり行きて、何事か不満の事情あるように見受けられければ、妾も事の破れんことを恐れ、一日|説くに女学校設立の意を以てし、彼をして五百金を支出せしめたる後、郷里の父母兄弟に柬して挙家上京の事に決せしめぬ。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
二 挙家上京 アア妾はただ自分の都合によりて、先祖代々師と仰がれし旧家をば一朝その郷関より立ち退かしめ住も慣れざる東の空にさまよわしめたるなり。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
行三挙家一昨日引越著に付。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
純法童子初七日逮夜之処、挙家痢疾に付招客略す。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
文中「挙家痢疾」の四字は注目に値する。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
九日には日記に「挙家痢疾」の語がある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
漁家にあらざるもの僅かに三戸、而して村情隣を捨てず、価なくして亦た挙家の鼓腹あり。
— 北村透谷 『客居偶録』 青空文庫