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雑工

ざつこう
名詞
1
標準
文例 · 用例
雑戸とは種々の技芸・工業・雑役等に従事するもので、例えば珠玉を造る玉造部とか、弓を造る弓削部とか、鎧を造る鎧作とか、雅楽寮の楽戸、主船司の船戸、造酒司の酒戸、典薬寮の薬戸、造兵司の雑工戸、主鷹司の鷹戸などとかいう様な、一定世襲の職業を持ったものを申すのであります。
喜田貞吉 特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ 青空文庫
そういう場合に新たに農村の起ることが幾らもありますが、そうでなくして、これまで浮浪の生活をしておった者が、土地に定住して新たに農村を起すとか、雑工業を営む村落を起すとかいう場合もありましょう。
喜田貞吉 特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ 青空文庫
したがって彼らは当時の賤者の仲間に於いては、むしろ上位にいるものとして認められ、彼らは他の非人や雑役人・雑工人の上に立って、遂にこれを支配すべく定められたものであった。
喜田貞吉 エタと非人と普通人 青空文庫
彼らは各地に分散定住していたのみならず、京都の大きな官署内にも寓居して、雑工・駆使・掃除等に従事していたことは、大学寮の古図に余戸の一区が画されているのによって察せられる。
喜田貞吉 エタ源流考 青空文庫
その職業の主なるものは、京都の町の警察事務、監獄事務で、そのほかに遊芸、雑工業、井戸掘り等にも従事した。
喜田貞吉 賤民概説 青空文庫
いわゆるエタが長吏として、他の下り者といわれた雑工業者や、遊芸者たる非人の徒を支配するの権利を有すと主張したことについては、種々の事例を遺している。
喜田貞吉 賤民概説 青空文庫
もともと雑工業者は、上古から雑戸として、卑品と認められていたのであったが、平安朝以来いわゆる非人法師が輩出したについて、彼らの徒の中には自然この卑職に流れたものが多かった。
喜田貞吉 賤民概説 青空文庫
したがって雑工業者の徒のうちには、室町時代に至るまでも、相変らず法師姿でいたものが多い。
喜田貞吉 賤民概説 青空文庫