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名詞
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標準
文例 · 用例
何とはなしに陸さんの門前の方へ廻り何とか云う人の門につきあたり左の方を注視したけれども先生の庭の方へ出でる道はない 仕方はないから又もとへって先生の前へ来た。
伊藤左千夫 根岸庵訪問の記 青空文庫
民子は一町ほど先へ行ってから、気がついて振り返るや否や、あれッと叫んで駆けってきた。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
「民さんはそんなにってきないッたって僕が行くものを……」「まア政夫さんは何をしていたの。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
もう跡はわけがないから弁当にしようということにして桐の蔭にる。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
葛籠の底に納めたりける一二枚の衣を打かへして、浅黄ちりめんの帯揚のうちより、五|通六通、数ふれば十二|通の文を出して旧の座へれば、蘭燈のかげ少し暗きを、捻ぢ出す手もとに見ゆるは殿の名。
樋口一葉 軒もる月 青空文庫
膝の上には、「無情の君よ、我れを打捨て給ふか」と、殿の御声ありあり聞えて、外面には良人やらん、更けたる月に霜さむし。
樋口一葉 軒もる月 青空文庫
「たとへば我が良人、今|此処にらせ給ふとも、我れは恥かしさに面あかみて此膝なる文を取かくすべきか。
樋口一葉 軒もる月 青空文庫
用心口を鎖してお寢間へり給ひしが再度立つてお菓子戸棚のびすけつとの瓶とり出し、お鼻紙の上へ明けて押ひねり、雪灯を片手に縁へ出れば天井の鼠がた/\と荒れて、鼬にても入りしかきゝといふ聲もの凄し。
樋口一葉 われから 青空文庫