欺瞞性
ぎまんせい
名詞
標準
文例 · 用例
民主的という言葉は国の内外のファシストによって考えられ得る限り、あり得るかぎりの欺瞞性でつかわれているのである。
— ――日本の文化のまもり―― 『三年たった今日』 青空文庫
その深い危険の温床は、ほかならぬ憲法改正草案の欺瞞性に在るのである。
— ――憲法改正草案について―― 『矛盾とその害毒』 青空文庫
講談社が従来通り幾種類もの低級な大衆、婦人、子供の雑誌を出しつづけていることも日本の民主化の欺瞞性を表している。
— 宮本百合子 『今日の日本の文化問題』 青空文庫
私は寫眞を一見して、其原物の欺瞞性を感知し甚だ怪しからんことを聞くものかなと思つたが爭ふことを止めて穩に歸した。
— 狩野亨吉 『天津教古文書の批判』 青空文庫
漱石の両性相剋の悲劇の核は、一貫して女の救いがたい非条理性と男にとって堪えがたい欺瞞性とにおかれている。
— 宮本百合子 『漱石の「行人」について』 青空文庫
かの歴史的状勢は今や、理論に於ける欺瞞性として反映する。
— 戸坂潤 『イデオロギーの論理学』 青空文庫
仮面は仮面であらうとも、それはもはや仮面としての欺瞞性をもたないところに達してゐるのである。
— 岸田國士 『北支物情』 青空文庫
団さんのところへ行って、女性の持つ欺瞞性の実例として僕の家内を引用したろう?
— 佐々木邦 『冠婚葬祭博士』 青空文庫