三盆白
さんぼんじろ
名詞
標準
traditional high-grade white sugar
文例 · 用例
大きな壜の一つには透明な水が這入つて居て、残りの大壜と共口の小壜とには三盆白のやうな白い粉が這入つて居た。
— 有島武郎 『お末の死』 青空文庫
紅白の美しい寒晒粉を茹上げた玉幾つ、これに氷を交えて三盆白をふりかけた奴を匙で口にした気持ち、それが食道を通って胃腑におちいた時には骨の髄までも冷さが沁入るようで、夏の暑さもサラリと忘れたよう、何が旨い彼が好いと言ってからが、この味いはまた格別。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
水道の水は生温いというので、掘井戸の水を売ったので、荷の前には、白玉と三盆白砂糖とを出してある。
— 淡島寒月 『江戸か東京か』 青空文庫
海の中につき出た黒い岩などが、頭から三盆白でもふりかけた様になつてゐる。
— 熊本利平氏に寄す 『雪の島』 青空文庫
「そんなに心配なさらなくてもいいでしょう」と、傍に店を開いたばかりの氷屋で、大きい器に削り氷を山盛り買って来させて、別の器に三盆白を入れ、西瓜の三日月に切ったのを大皿に並べさせて、「これだけ出して、後は捨ててお置きなさいまし。
— 小金井喜美子 『鴎外の思い出』 青空文庫
寒い頃なら好物の焼芋にするのだけれど、招待したお客ではなし、間に合えばいいでしょう」と、削り氷に三盆白をかけて、私どもにも下さいました。
— 小金井喜美子 『鴎外の思い出』 青空文庫
……では、お水を少々」「水なら、この水差しのやつを使え」「結構でございます……それから、申しかねますが、三盆白を少々……」「砂糖を……どうする?
— 稲荷の使 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
黐でとると翅がよごれるといつて三盆白の袋を竿のさきへつけ庭から墓場へとさがしてあるく。
— 中勘助 『銀の匙』 青空文庫
作例 · 標準
高級和菓子には、雑味のない三盆白が欠かせない。
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母は煮物の隠し味に、少しだけ三盆白を加えて深みを出している。
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三盆白特有のまろやかな甘みが、お茶の香りを引き立ててくれる。
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