下足場
げそくば
名詞
標準
area for storing (outdoor) footwear
文例 · 用例
日の丸湯へもって行ったるさかい、待ってや」 と、言った祖父の言葉をあてにして、君枝はいま来るか、いま来るかと日の丸湯の下足場でちいさな首をながくしていたが、来ず、空しく十二時をきいた。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
寄席の下足場にはめいめいの下駄の上に提灯が懸けてあった。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫
下足場へ下りると、ここは昔ながらの薄ら寒いくらがりで、もと二人いた下足番の爺さんが、きょうは一人で、僅かのはきものの番をしていた。
— 宮本百合子 『図書館』 青空文庫
このあたりで女達の客引に出る場所は、目下足場の掛っている観音堂の裏手から三社権現の前の空地、二天門の辺から鐘撞堂のある弁天山の下で、ここは昼間から客引に出る女がいる。
— 永井荷風 『吾妻橋』 青空文庫
このあたりで女達の客引に出る場所は、目下足場の掛つてゐる観音堂の裏手から三|社権現の前の空地、二|天門の辺から鐘撞堂のある辨天山の下で、こゝは昼間から客引に出る女がゐる。
— 永井壮吉 『吾妻橋』 青空文庫
表のドアの内側は、一本の棕梠の鉢植、むき出しの円テーブルが一つあるきりの下足場で、そこから階段がはじまっていた。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
下足場に棕梠がおいてある。
— 宮本百合子 『モスクワ印象記』 青空文庫
四階の手摺から下を見下すと、下足場の棕梠の拡った青葉のてっぺんと、その蔭に半分かくされたテーブル、うつむいて上靴をはいている女の背なかまで一つの平面に遠くみおろせた。
— 宮本百合子 『モスクワ印象記』 青空文庫
作例 · 標準
公民館の入り口脇にある下足場が狭いため、大人数の集会がある時は靴が溢れかえってしまう。
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古い民家をカフェに改装したその店は、縁側の一部を板張りの下足場として活用していた。
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下足場で自分の靴がどれかわからなくなり、予備の目印を付けておけばよかったと後悔した。
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