味噌樽
みそだる
名詞
標準
miso barrel
文例 · 用例
積んで来た十個の味噌樽が全部、ロクに調べもせずに和蘭船に積込まれて、代りに夥しい羅紗とギヤマンの梱包が、玄海丸に積込まれた。
— 夢野久作 『名娼満月』 青空文庫
一粒の米をみてゐると、こいつも味噌樽位の大きさに見える、すばらしいぞ、失業をしたら、一粒の米に、般若心経二百六十二字を書いて売つて暮らさうか――。
— 詩集(5)飛ぶ橇 『小熊秀雄全集-6』 青空文庫
仁右衛門がこの農場に這入った翌朝早く、与十の妻は袷一枚にぼろぼろの袖無しを着て、井戸――といっても味噌樽を埋めたのに赤※の浮いた上層水が四分目ほど溜ってる――の所でアネチョコといい慣わされた舶来の雑草の根に出来る薯を洗っていると、そこに一人の男がのそりとやって来た。
— 有島武郎 『カインの末裔』 青空文庫
「俺の失敗でね、おっかさん、子供の時の味噌樽式をやったのだよ。
— 長谷川時雨 『西川小りん』 青空文庫
所が期日が切迫するに従て、切迫すればするほど役に立たないものは米と味噌、その三十俵の米を如何すると云うた所が、担いで行かれるものでもなければ、味噌樽を背負て駈けることも出来なかろう。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
是れは可笑しい、昔は戦争のとき米と味噌があれば宜いと云たが、戦争の時ぐらい米と味噌の邪魔になるものはない、是れはマア逃げる時はこの米と味噌樽は棄てゝ行くより外はないと云て、その騒動の真盛りに大笑いを催した事がある。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
先祖傳來の糠味噌樽へ螂蛆と一處にかきまぜたる茄子大根の新漬は如何。
— 福澤諭吉 『肉食之説』 青空文庫
それを見るより、帆村は店員先生を背後から抱えて、車の後部に積んだ味噌樽の上に載せた。
— 海野十三 『蠅男』 青空文庫
作例 · 標準
蔵の奥には、何年もかけてじっくり熟成させている大きな味噌樽がいくつも並んでいた。
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「この味噌樽の蓋を開ける瞬間が、職人として一番緊張する時なんだよ」と主人が語った。
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古くなった味噌樽を再利用して、お洒落なカフェのテーブルにするというアイデアに感心した。
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