様変
さまへん
名詞
標準
文例 · 用例
あたりの山と著しく模様変れるはいずれ別に火山作用にて隆起せるなるべし。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
女一の宮は六条院の南の町の東の対を、昔のとおりに部屋の模様変えもあそばされずに住んでおいでになって、明け暮れ昔の美しい養祖母の女王を恋しがっておいでになった。
— 匂宮 『源氏物語』 青空文庫
当然信頼性の確保は困難になり、一度仕様変更ということになれば、大変な手間をかけて設計と配線をやりなおすことを覚悟せざるをえなかった。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
結婚で生活習慣が様変わりしているやもしれぬ。
— A SCANDAL IN BOHEMIA 『ボヘミアの醜聞』 青空文庫
その蛟が仏国の竜同様変遷したものか今日河童を加賀、能登でミヅチ、南部でメドチ、蝦夷でミンツチと呼ぶ由、また越後で河童|瓢箪を忌むという(『山島民譚集』八二頁)。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
ショーウインドや内部の模様はあまり管々しくなるから略するが、要するに外観と同様変化自在で、その大部分は俗悪な壁紙、色ペンキ、又はケバケバしいカアテンや鏡の応用であることは云う迄もない。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
さすがの吉之助様もこの様子を見られて、これはいけないと感じられたのでしょう、チラッと俊斎様へ眼くばせをされ、素早く刀の柄へ手をやられましたが、その時岸の上に女の姿があらわれ、「船頭さん模様変えだよ、その人たちには用はないのさ。
— 国枝史郎 『犬神娘』 青空文庫
いうまでもなく、大身、大家の一行、出かけるにも手間が取れようとは、思っても、万一、模様変えになって、今日、その顔を見ることが、出来ないようになると、何となく、大望遂行の、辻占が悪くなるような気がされて、雪之丞、胸が鬱してならないのだった。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫