臥薪
がしん
名詞
標準
文例 · 用例
あまりにも腕前の差がひどかつたならば、その時には臥薪嘗胆、鞍馬山にでもはひつて一心に剣術の修行をする事だ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
あまりにも腕前の差がひどかつたならば、その時には臥薪嘗膽、鞍馬山にでもはひつて一心に劍術の修行をする事だ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
「臥薪嘗胆」なるスローガンは、国内大衆の意識を次の戦争へ集中せしめた。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
加ふるに当時遼東半島還附の遺恨問題あり、心ある国民は臥薪甞胆の意気燃ゆるが如く、何時かは世界第一等国民となつて、彼等を見返し呉れんと奮励努力せしが故に、十年の歳月甚だ長からずと雖も、其間に日本の国力は驚くべき発展を為せしなり。
— 押川春浪 『警戒すべき日本』 青空文庫
▲日清戦争に於ける戦勝の結果、我は当然得べき遼東半島を奪取せられしも、同時に臥薪甞胆なる壮烈の意気を得たり。
— 押川春浪 『警戒すべき日本』 青空文庫
之れに反し、日露戦争に於ける戦勝の結果は如何、僅に樺太二分の一の領土を得たるも、同時に臥薪甞胆の意気をすら失へるに非ずや。
— 押川春浪 『警戒すべき日本』 青空文庫
臥薪嘗胆というような合い言葉がしきりと言論界には説かれていた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
ところが、その首の形相がすごいにもすごいにも、半眼をあけてきっと久之進をにらみつけたものでしたから、伊豆守が折り紙をつけたとおり、小心なにわか旗本の小田切久之進は、その夜からうなされるというわけで、そこへ目をつけたのは、残忍な方法でという遺言を守りながら、十年|臥薪嘗胆をしていた姉妹たちでした。
— 生首の進物 『右門捕物帖』 青空文庫