靴の紐
くつのひも
名詞
標準
shoelace
文例 · 用例
僕は君の靴の紐を解くだに足りないもの、數ならぬ砂利の一つだと書いた。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
次いで私達は街に出て、印度の花、欧風化された女の嬌態、近世のパーシ女に袖を引かれて茶店に出入するのですが、私達日本の男子で印度のフラッパ女に靴の紐など結ぶように命令されて、諾々としているような非国民は一人だっていないのです。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
四「あの、電車の切符を置いてってくださいな」靴の紐を結び終わった夫に帽子を渡しながら、信子は弱よわしい声を出した。
— 梶井基次郎 『雪後』 青空文庫
毛の毯のようなきれいな仔猫が三匹すぐ背をまるめて靴の紐に戯れかかった。
— 有島武郎 『フランセスの顔』 青空文庫
室子はオールでバランスを保ちながら、靴の紐を手早く結ぶ。
— 岡本かの子 『娘』 青空文庫
すすむ、すすむ、とお母さんが奥で呼んでいたようだったが、僕は、靴の紐も結ばずに玄関から飛び出した。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
夜十時頃、こっそり家へ帰って、暗い玄関で靴の紐を解いていたら、ぱっと電燈がついて兄さんが出て来た。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
土間へ駈下りて靴の紐を解いたり結んだりしてやってるじゃありませんか。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
作例 · 標準
革靴の型崩れを防ぐために、毎晩靴の木型を入れている。
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