砂路
いさごじ
名詞
標準
sand path
文例 · 用例
ふらふらと葭簀を離れて、早や六七間行過ぎた、女房のあとを、すたすたと跣足の砂路。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
)(ははあ、どんな、貴下、)(あの松原の砂路から、小松橋を渡ると、急にむこうが遠目金を嵌めたように円い海になって富士の山が見えますね、) これは御存じでございましょう。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
「今日は暑いぞ」「そうでございますよ、彼の波の音が曲者でございますよ」「そうじゃ、波の音がいかんぞ」 砂路の右側には藁葺の小さな漁師の家が並び、左側には荻や雑木の藪が続いていた。
— 田中貢太郎 『海神に祈る』 青空文庫
園をかこめる低き鉄柵をみぎひだりに結ひし真砂路一線に長く、その果つるところに旧りたる石門あり。
— 森鴎外 『文づかひ』 青空文庫
園をかこめる低き鉄柵をみぎひだりに結いし真砂路一線に長く、その果つるところに旧りたる石門あり。
— 森鴎外 『文づかい』 青空文庫
岸辺の木立絶えたる処に、真砂路の次第に低くなりて、波打際に長椅子|据ゑたる見ゆ。
— 森鴎外 『うたかたの記』 青空文庫
風が砂糖黍の青い葉さきに流れて、今日も暑くなりさうな日光がきら/\と砂路に輝いてゐる。
— 若山牧水 『岬の端』 青空文庫
星の光りに影みえて、浦づたひ行く蜑が子の足音に響く眞砂路に、小さき鰭をさしつけよ。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
作例 · 標準
海岸線へと続く一本の砂路を、沈みゆく夕日を背にして静かに歩む。
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白砂が敷き詰められた名刹の庭園には、掃き清められた砂路が幾筋も描かれている。
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波音が近づくにつれ、足元の砂路は潮風を含んで次第に湿り気を帯びてきた。
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「さらさらと乾いた音を立てる砂路を踏みしめ、誰もいない入り江へと向かった」
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