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掠り

かすり
名詞頻度ランク #29026 · 青空 5
1
標準
grazing
文例 · 用例
落日の華やかさもなく、けさがたからの風は蕭々と一日じゅう吹き続けたまま暮れて行くのであるが、翁には心なしか、左手の垂れ雲の幕の裾が一二尺|掠り除れて行くように思われた。
岡本かの子 富士 青空文庫
あたりが闇に入る前に、翁はその幕の掠り除れた横さまの隙より山の麓らしい大ような勾配を認めたように思った。
岡本かの子 富士 青空文庫
あくる日は翁は一日歩いて、また一二尺掠り除かれた雲の裾から山の麓を、より確かに覗き取ったが、歩めども歩めども山の麓の幅の尽きらしい目度を計ることができなかった。
岡本かの子 富士 青空文庫
雲の裾は、今度は数間の丈けに掠り除られ、そのまま止まって少しも動かなくなった。
岡本かの子 富士 青空文庫
取るに足らぬ女性の嫉妬から、些かの掠り傷を受けても、彼は怨みの刃を受けたように得意になり、たかだか二万|法の借金にも、彼は、(百万法の負債に苛責まれる天才の運命は悲惨なる哉。
太宰治 虚構の春 青空文庫
しかし船は少しも水のなかへ沈みそうではなく、気泡のように波の上を掠り飛ぶように思われるのです。
A DESCENT INTO THE MAELSTROM メールストロムの旋渦 青空文庫
中尾が掠りを取ることを念に入れておいて、手数料は手取り利子の七分ということにした。
矢田津世子 ※女抄録 青空文庫
それで様子を窺っていると、三度目に清水に呼ばれた時、古田の奴、狂言強盗で入りもしない泥坊に、ホンのちょっと掠り傷を負わされて、ひどい目に遭わされたように見せかけ、残りの原稿をすっかり自分の懐へ入れちゃったのです。
甲賀三郎 ニッケルの文鎮 青空文庫
作例 · 標準
転んでできたのは、服が破れるほどの大きな傷ではなく、かすり傷だった。
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弾丸は壁をかすめるように飛び、幸いにも誰も怪我をしなかった。
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2
標準
squeezing (someone for money)
作例 · 標準
彼は、友人の弱みにつけ込んで、しつこく金銭をかすめていた。
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ぼったくりバーで、法外な料金をかすめ取られた。
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