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艦々

艦々
名詞
1
標準
文例 · 用例
今しも、後部甲板昇降口より現はれて、一群の肩章に波を打たせたる年少士官等と語りながら、徐かに此方に來かゝる二個の人――軍艦々上には珍らしき平服の姿、一個は威風堂々たる肥滿の紳士、他の一個は天女の如き絶世の佳人!
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
」と、高き調は荒鷲の、風を搏いて飛ぶごとく、低き調は溪水の、岩に堰かれて泣く如く、檣頭を走る印度洋の風、舷に碎くる波の音に和して、本艦々上、暫時は鳴も止まなかつた。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
』と叫んだまゝ、空拳を振つて本艦々頭に仁王立、轟大尉は虎髯逆立ち眦裂けて、右手に握る十二|珊砲の撃發機は唯だ艦長の一令を待つばかり。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
大佐一顧軍刀の鞘を拂つて、屹と屹立つ司令塔上、一|令忽ち高く、本艦々上戰鬪喇叭鳴る、士官の肩章閃めく、水兵其配置に就く、此時、既に早し、既に遲し、海賊船から打出す彈丸は雨か、霰か。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
』の號令の下に、軍艦「日の出」の士官水兵は勇氣百倍、息をもつかせず發射する彈丸は、氷山碎けて玉と飛散る如く、すでに度を失つて、四途路筋斗の海賊船に、命中るも/\、本艦々尾の八|吋速射砲は、忽ち一隻を撃沈し、同時に打出す十二|珊砲の榴彈は、之れぞ虎髯大尉の大勳功!
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
」「未だです」「あら、擦っちゃいけませんよ」「でも涙が出て困るんです」「この綿で拭いて御覧なさい」「少し快くなったようです」「あら、軍艦々々!
佐々木邦 ぐうたら道中記 青空文庫