襤褸着
ぼろぎ
名詞
標準
文例 · 用例
太宰府訪でし人帰りきての話に、かの女乞食に肖たるが襤褸着し、力士に伴いて鳥居のわきに袖乞いするを見しという。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
かく云ひつゝ、強ひて我を※きて戸を出でたるに、こゝには襤褸着たる童ありて、一頭の驢を牽けり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
五六人これに乘りて、背後には襤褸着たる小兒をさへ載せ、又この重荷の小づけには、網床めくものを結び付けたる中に半ば裸なる賤夫のいと心安げにうまいしたるあり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
私しゃ、今これを襤褸着物の懐中へ入れます。
— 佐左木俊郎 『手品』 青空文庫
彼は古びた船の帆布と古びた船布とで拵えた襤褸着物を着ていた。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
ボロ着て涼しく、安らかで朗らかで。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
おれのやうに上着から、シャツ、股引、褌まで新しい奴に着換へるなんててめい等は一生かかつてもできまい、今頃は、お前は相変らずオンボロ、オンボロ、長いボロ着のお引きずりワカメの行列だ、舗道に唾をベッとはいてぶつぶつ呟やいてゐるだらう。
— 詩集(5)飛ぶ橇 『小熊秀雄全集-6』 青空文庫
皆は思い思い「糞壺」の棚からボロ着のまま跳ね下りた。
— 小林多喜二 『蟹工船』 青空文庫