蘭花
らんか
名詞
標準
文例 · 用例
淡い甘さの澱粉質の匂ひに、松脂と蘭花を混ぜたやうな熱帯的な芳香が私の鼻をうつた。
— 岡本かの子 『過去世』 青空文庫
玉蘭花 もくれんは辛夷の類なり。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
物売りの籠に盛られたマンゴや白蘭花が、その洗濯物の下を見え隠れしながら曲っていった。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
」 刺戟の強い白蘭花が宮子の指先きで廻されると、曙色の花弁が酒の中に散らかった。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
――参木はいつの間にかむしり取られた白蘭花の萼だけを、酒の中で廻しているのだった。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
」 白蘭花の花弁が宮子の口に含まれると、次ぎ次ぎに参木の顔へ吹きつけられた。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
」 宮子は立ち上るとひき抜いた白蘭花で円卓の上を叩き出した。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
それは、緑色の綸子の地に、白ひといろの蘭花を繍したものであった。
— 矢田津世子 『※女抄録』 青空文庫