細口
ほそくち
名詞
標準
文例 · 用例
さまざまな葡萄酒や甘露酒の罎がいろいろな形や質のジョッキや、水差しや、細口罎などと共に、その食卓の上一面に散らばっている。
— 寓意を含める物語 『ペスト王』 青空文庫
ジョッキや、水差しや、籠入りガラス罎などが、ごちゃごちゃに押し合いへし合いしながらまざり、柳細工の細口罎が厚いガラス罎とやけにぶつかる。
— 寓意を含める物語 『ペスト王』 青空文庫
お幸は細口の金の煙管にゆっくり煙草を填めて、ゆっくり鼻から、格好のよい円味を帯びたすぐれた鼻から、紫の閃きのある煙をすうっと吐き出した。
— 地に潜むもの 『地上』 青空文庫
それはその連中に任せておいて、手ぬぐい冠りのあだッぽい女は、細口の女煙管とたばこ入を帯の間から取り出して、馬の背に横乗りになったまま、どれ一服という姿に見えます。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫
大変なことになっちゃったわけだ」 ルビー・クイーンの細口の煙草をのみながら百成は言った。
— 高見順 『いやな感じ』 青空文庫