繰金
繰金
名詞
標準
文例 · 用例
のみならず臍繰金を高利に廻して、養蚕や米の収穫後になると透かさずに自分で出かけて、ピシピシと取立てたりするようになったので、深良屋敷の老夫婦に対する村中の気受がイヤでも悪くなって来るばかりであった。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
今度江戸をずらかつたのは、臍繰金が欲しいばかりに二人と無え御袋を、おれの手にかけて絞め殺した、その化の皮が剥げたからよ。
— 芥川龍之介 『鼠小僧次郎吉』 青空文庫
もし夫が臍繰金を持って居ることが分ると、大いに妻が怒ってその夫に喧嘩を仕掛け甚しきは夫の横面をぶんなぐるというのもある。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
ですからチベット婦人の臍繰金 というたら有名なもので、奥さんよりお内儀さんに至るまで臍繰金のない人はほとんどないです。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
どんなつまらない婦人でも大抵臍繰金を持って居る。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
そして、さんざんそういうつまらない取越苦労をしたあげく、今申したような僅かの臍繰金でもってあらゆる不幸に備えようと、いよいよ心をくだくのであった。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫