巧手
こうしゅ
名詞
標準
文例 · 用例
海に千年、山に千年の老巧手だれの交際上手であったが、人の顔色を見て空世辞追従笑いをする人ではなかった。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
いくらヤキモキ騒いだって海千山千の老巧手だれの官僚には歯が立たない、」と二葉亭は常に革命党の無力を見縊り切っていた。
— 内田魯庵 『二葉亭追録』 青空文庫
他は人情的か何か知らねど、不相変巧手の名に背かずと言ふべし。
— 芥川龍之介 『病牀雑記』 青空文庫
子供といふものは妙な直覺があつて、巧手、下拙より何より、そのものの眞髓に觸れることがあるもので、成人の思ひつかないものをピンと掴むものだ。
— 長谷川時雨 『「郭子儀」異變』 青空文庫
それでは、お園の旧夫とやらを、お前が巧手に取込んで。
— 清水紫琴 『したゆく水』 青空文庫